筆録帳

一月三一日

【哲学】

元気を持って帰ってください

気が病むから病気
その病んだ気が元に戻ったら、元気

 

そう教わりました。

 

頼って来てくださったからには元気になってほしい
施術家としては誰もが抱く思いですが、
最近は別の見方も持っています。

 

こういうことがありました。
一週間おきにお越しになる方で、
お帰りになる頃にはすっきり満たされたご様子ですが、
翌週にうちの玄関を開けて入ってこられる時にはヘトヘトです。
あぁ使い切って来られたな、とわかります。

 

資金繰りできずショートしているかのようです。
元気の元 という字は元手の元でもあるのだろうとその時わかりました。
一度満たされたら空っぽになるまで使い切るのではなく、
火種を薪に移し、安定した火力を保つように
 そのための元気を 元になる気を携えて帰っていただきたいのです。
気を使うのではなく 気を配る 気を利かす 
手元から目減りするものではなくて、配りきったって余ったって関係ないくらいのものです。
あるいは気のいい誰かと交換して欠けたりしない程度のものです。

 

響いた鍼を、据えられたお灸を、施された手当てを、
感じた圧や熱を、耳を貸した話を、解釈し直してまたご自身に展開していく 
そんなきっかけを作る時間になるよう心がけています。
もっとも、そんな説明も必要ないのはお子さんです。
まだ気を使おうともしないお子さん
 あるいは動物 素のまんま 素直って素敵です 敵いません。

 

火種は少しずつ大きくしていきましょう。
大きすぎる火だと自らも燃やしかねないので、
適度な大きさで安定するようになったらゆらぎも小さくなりますから。

 

ヒとキの話でした。